EQ


愛着の社会性と情緒発達への影響 ~ 育児と発達心理学講座 ~

2章 愛着 2節 愛着の社会性と情緒発達への影響 育児と発達心理学講座 一覧 「これからはIQよりもEQの時代」 この言葉を一度は耳にした事があると思います。これからの時代は、認知知能(IQ)よりは情緒知能(EQ)の方が大事になると言う意味ですが、確かに、社会との関りを欠かせない人間にとって社会性の根本になる情緒の発達はとても大事であることは間違いありません。実はこの情緒発達と社会性発達に大きな影響を及ぼすと言われている理論があります。乳幼児は養育者との愛着形成の過程で様々な情緒を感じ、またそれによって社会性の発達にも結び付くとの研究結果はたくさんあるの […]


愛着行動は哺乳類の本能

「我が子が可愛ければ、決しておんぶ抱っこをするな!」、「泣いている子をあやすな!」現代では考えられない育児法ですが、これは1950年代、実際アメリカでもてはやされていた育児法です。実は当時、スキナーもフロイトも「スキンシップは子どもをダメにする近道」と主張していました。とにかく、親は我が子を強い子に育てるために、とてつもなく厳しい育児をしていました。新生児でさえ、親と離れて寝かされ、夜泣きをしても決して、あやしてはいけないと信じていました。つまり、親の役割とはただ栄養バランスの良い物を食べさせ、手入れの行き届いた洋服を着せれば良いと思っていた時代です。し […]