学問のすすめ


福澤諭吉と啓蒙思想 4 ~日本再生のシナリオ~ 【プレミアム会員限定】

5章 現代における『福翁自伝』の意義 慶應幼稚舎の志願者の保護者ならば、『福翁自伝』を読んで「獣身」について述べれば済むのかもしれない。しかし、加藤寛先生の様な大学者でも、多くの福澤諭吉の書物を読み、福沢諭吉の意図の理解に努め、それが業績の原動力となっていた。福澤諭吉翁の志はまだ道半ばなのである。明治維新はまだ終わらず。また時代はときに逆行もする。社中ならば、『福翁自伝』、『学問のすゝめ』は「座右の書」として扱うべきものである。その中でも自伝には様々な価値がある。・・・ → 続きは会員限定でお読みいただけます 福澤諭吉と啓蒙思想 ~日本再生のシナリオ~ […]


福澤諭吉と啓蒙思想 3 ~日本再生のシナリオ~ (会員限定)

4章 経済学者加藤寛の闘いと福澤諭吉 経済学者加藤寛は、社中の中でも、最も福澤諭吉の世界観を理解し、自己の業績にもそれを反映し、日本改造に貢献した人物である。 彼は『福澤諭吉の精神~日本人自立の思想~』(加藤寛著 1997年)の中でこう語る。「私は学問を修め、さらに社会に関わり、それを試す中で先生の精神を学ぼうとした。この本で書いたことも、文献的に導き出した福澤精神でなく、私自身が感じ体験した福澤精神なのである」。・・・ (次章からはプレミアム会員限定となります) → 続きは会員限定でお読みいただけます 福澤諭吉と啓蒙思想 ~日本再生のシナリオ~ コラム […]


福澤諭吉と啓蒙思想 2 ~日本再生のシナリオ~ (会員限定)

3章 狂った福澤諭吉のシナリオ 近代的な国家を築こうと願った福澤に対し、中央集権的な国家を築こうとした長州藩の伊藤博文達は、北海道官有物払い下げ問題で窮地に陥った薩摩と組み、大隈・福澤一派の追放を行った。これが日本の運命を変えた明治十四年の政変である。 明治十年代の明治政府において、国会開設運動が盛んになる中で、政府内でイギリス型の議院内閣制(大隈、福澤が主張)を採用するか君主大権を残すビスマルク憲法(伊藤博文、井上馨)を採用するかの論争があった。岩倉は議員内閣制を取らず君主大権を温存する伊藤案を取り、伊藤に憲法作成を委ねることに決めた。・・・ → 続き […]


福澤諭吉と啓蒙思想 1 ~日本再生のシナリオ~ (会員限定)

1章 福澤諭吉と啓蒙思想 時代が大きく変わるときに福澤の教えを学ぼうとする。もちろん、まず明治維新の時だが、次に戦後である。ある意味、戦後にようやく福澤の目指した国家像が実現した。 その後75年を経て、今日本の国家は停滞していて、「病んでいる」としか思えない。しかも30年以上続く慢性病である。その様なときに、今一度、福澤諭吉の教えを見つめなおしてみる必要がある。 → 続きは会員限定でお読みいただけます 福澤諭吉と啓蒙思想 ~日本再生のシナリオ~ コラム一覧