グローバルリーダー育成


養育者のセルフエスティーム(自尊感情)と世代間伝達

「我が子に自分みたいな人生を送って欲しくない」、「自分よりはもっと幸せになって欲しい」と思ってはいませんか?もし、そうであるとしましたら、子育てを見直す必要があると思います。なぜならば、親のセルフエスティームは愛着と同じように世代を受け続き伝達するからです。(詳しくは筆者の「愛着タイプと養育の特徴」をご覧になってください。)つまり、親が高いセルフエスティームを持つと子供も高いセルフエスティームを持つ可能性が高いとのことです。 まず親のセルフエスティームを知るために表1.にMimura & Griffiths (2007)がRosenbergのセル […]


幼稚園受験の明暗 失敗のパターンと合格の秘訣

今回は長年幼稚園受験に関わって来た教師の意見を紹介します。少し手厳しいですが、有名幼稚園受験をお考えの方は早めに読まれると参考になると思います。グリーン表示は主催者加筆の部分です。(主催者) 今回は少し厳しい事をお話し申しあげます。 幼稚園受験でご縁をいただけた方と、涙をのんだ方との違いには明らかな共通性があります。受け持ちの生徒はほとんど第一志望に合格いたしましたが、以下は涙をのんだ少数派の事例です。 私がお手伝いさせていただいた中で、最終的には第二志望のところへご入園なさった方は、私から拝見すると、もっと努力が必要な方です。概してお母様は自信をお持ち […]


グローバルリーダーの育成(8) ~ 『失敗の本質』の本質~

再び注目される『失敗の本質』 小池百合子東京都知事は『失敗の本質~日本軍の組織論的研究~』(中央文庫)を愛読書として繰り返し読んでいるという。私の知り合いでも読んでいる人が多い。特に、最近シャープや東芝など、日本の大手老舗企業の様子がおかしくなったので、同書は再び注目されているようだ。   失敗は繰り返される 『失敗の本質』は「日本軍の組織の組織的研究」ではあるが、失敗は戦前の日本軍にとどまらず、日本全体の問題として当てはまり、戦前戦後の国家戦略から企業の運営に至るまで繰り返されている。何故なら、『失敗の本質』の本質は、日本型のリーダー育成の教 […]


グローバルリーダーの育成(7) ~ 必要条件 ~

暁星小学校の小学校英語教育は高い評点を付けられるべきですが、必ずしもグローバルリーダー育成を目指したわけではありません。医学部や難関大学に毎年多くの合格者を出している同校は、2020年の大学入試制度の改革に向けて、「企業努力」をしているのです。私立はどこも生き残りのため「企業努力」をしています。税金が公立校にばかり使われるのも、教育の多様性確保の見地から、歪んだ状態といえます。 グローバルリーダーになるための必要条件 グローバルリーダーになるための必要条件はいくつかあります。今後話を進めるために整理しておきます。 英語が自由に使いこなせること。 自分で考 […]


グローバルリーダーの育成(6) ~ 私立小学校の英語教育 ~

◊◊私立小学校の英語教育◊◊ 公立小学校の英語教育 公立小学校でも教育特区では様々な試みがなされています。 品川区では小中一貫教育が現在6校あり、小1から英語教育を導入しています。(例。日野小学校)先進的試みですが、ネイティブの音声の指導を低学年のときどの様にしているのかは不明です。 実体は、「年間限られた時間のネイティブスピーカーの指導」であるようです。英語教育は早ければ良いというものでもありません。早い時期にネイティブスピーカーの音声に触れなくては意味がありません。日本人の発音による音声指導はむしろ小さい子に有害です。やるならば、予算をつけてネイティ […]


グローバルリーダーの育成(5) ~ 語学学習の敏感期 ~

◊◊ 語学学習の敏感期 ◊◊ 文法学習の敏感期(3歳~8歳) 前回では「音素および音韻の敏感期(0歳~2歳)について述べましたが、今回は「文法学習の敏感期」について述べます。 音に対して敏感になることにより、赤ちゃんは単語を認識できるようになります。母親の一語文から始まります。さらに、文章のストリームの中から聞いたことのある単語を識別することができるようになります。これに、知的成熟が伴うと、2語文、3語文の理解へと進みます。このとき、「母親の語りかけ」が子どもの言語発達に大きく寄与します。赤ちゃんは、体内にいるときから、母親の声、肉声を好むように準備され […]


グローバルリーダーの育成(4) ~ 「英語耳」はいつ育てるか ~

◊◊「英語耳」はいつ育てるか◊◊ 言語取得の臨界期 先日テニス仲間からラインがありました。「2歳半の孫娘が英語教室に通うけど大丈夫ですか」。幼いうちから英語を始めて、日本語の取得に影響が出るのでは、との心配です。この様な懸念は年齢の高い人ほど多く持つ様です。事実10年ぐらい前の教育書を読むと、「日本語を取得する前に、英語を教えたりすると害がある」とする論調のものもありました。しかし、そのような懸念は「仮説」であって、実証研究ではありませんでした。現実にはそのようなことは起こりませんでした。 言語習得の臨界期に関しての研究において、Lenneberg(19 […]


グローバルリーダーの育成(3) ~ 大丈夫か、日本の英語教育改革 ~

♢♢大丈夫か、日本の英語教育改革♢♢   今までの教育改革の成果と今後の懸念 2020年から英語教育は「小学校3年生からの必修化」(週1単位 年間35単位時間程度)、「小学校5年生からの教科化」(週2単位 年間 70単位程度)が始まると本年度8月1日に文部科学省からポイントが示されました。韓国、中国に20年遅れで日本もスタートラインに立ちそうですが、準備や運営は大丈夫なのでしょうか。 「ゆとり教育」のときも、多くの現場では何をどの様にしたらよいにか分からず、狼狽し、それが教育改革の成果を半減させたとも聞いています。「総合の時間」をどう活用するか […]


グローバルリーダーの育成(2) ~ 英語力の国際間比較 ~

♢♢英語力の国際間比較♢♢ 残念ながら日本人の英語力は国際間比較において低下しています。世界各国では、グローバル化に備えて様々な対策を講じてきましたが、日本では英語教育においても改革が遅々として進まず、韓国や中国にも大きく水をあけられているのです。 日本では2020年から小学3年生から週1回、5,6年生は週2回の英語教育が実施されますが、韓国、中国に遅れること20年です。この意味は大きいのです。韓国、中国で英語教育を受けた人が成人し、今後グローバルな世界で活躍するのに反し、日本では2020年にようやくスタートラインに並ぶので、今後長期に渡ってグローバルな […]


グローバルリーダーの育成(1) ~ 日本の凋落とグローバルリーダーの不在 ~

♢♢日本の凋落とグローバルリーダーの不在♢♢ 今回から数回にわたり、グローバルリーダーの育成についてお話します。 今後どの様な方針で子育て・教育をしたらよいのか参考になれば幸いです。 日本の凋落 私がアメリカの大学院(ウォートンスクール)に留学した1977年頃は日本の経済も破竹の勢いで、日本の経営を褒めたたえる経営書も多く出ました。例えば社会学者エズラ・ヴォーゲルのベストセラー『Japan as Number One: Lessons for America』があります。大学院の経営学講義の中でも、著名な教授が「They (日本人)are as clev […]