愛着と子供の成功


愛着と子供の成功

友達関係も円満で、気配りが良く、友達に好かれ、学校の成績も良い、成人になると素敵な恋愛ができまた適応能力も高く、就職もうまく行き、会社でも認められる。どの親でも自分の子供がこのような人生を送って欲しいと思っていると思われます。この「勝ち組」に入れるためにまだ小さい我が子を色々な塾に通わせたり、知能に良いと言われている習い事をさせることに必死になってはいませんか?

実は筆者はそもそもその勝ち組という定義に疑問を抱いているのですが、いい大学に入る、将来高い給料がもらえるお仕事に就くために知能を高める訓練をすることより、実は子供を養育する際に最も重要かつ欠かせないことは養育者との安定した愛着関係なのです。

それでは、簡単に安定的愛着関係を持った子供と不安定的愛着関係を持つ子供の特徴を比較したいと思います。

 

安定型 不安定型
 l   積極的であり、相手とやり取りをする中で、相手 の気持ちを考えたり交渉しまたその気持ちを切り替   えられる。l  自分の感情コントロールがうまく出来ます

 

 

 

l  先入観に縛られ、感情的な反応を起こしやすい。l  相手を精神的にまた肉体的に痛みつけやすい。

 

l  傷つきやすくネガティブな反応を起こしやすくてストレスに弱い

つまり、安定型愛着の子供は相手に気を配り、また自分の感情もコントロールできる反面、不安定型愛着の子供は相手の気持ちを読み取ったり共感するどころかむしろ精神的にまた肉体的に傷つけ、自分の感情コントロールが出来ないと言うことです。

多くの論文に安定した愛着タイプの子供が全般的に学校の成績が良く、知能が高いという研究結果が報告されています。

人間は感情的動物です。人間の感情は時にはプラス、時にはマイナスの働きをします。例えば、プラスの場合、好きな女性に告白する時や先生に感謝の気持ちを伝える時、自分が持っている感性をできるだけ表出するように心がけると相手から良い印象を持たれやすいです。反面、マイナスの場合、受験の時、観たいドラマや遊びたいのを我慢したり、失恋などの悲しみをコントロールできないと勉学に没頭できなくなります。また、一方、自分の感情コントロールはできても、相手の感情が読み取れないと学校や会社での人間関係またその社会生活がうまくいくはずがないのです。つまり知能だけではなく社会性も大切であるとのこどですが、これらの基本になるのが3歳までに築かれると言われている養育者との安定的愛着関係なのです。

それでは、我が子と安定的愛着関係を築くにはどのようにすればよいのでしょうか?次回は愛着タイプの紹介とその愛着タイプごとの養育特徴について紹介したいと思います。

 


吉田瑞稀

About 吉田瑞稀

聖心女子大学(卒) 人間関係学専攻 UCL University of London大学院(卒) MSc in Psychoanalytic Developmental Psychology (修士:精神分析的な発達心理学専攻) 淑明女子大学院 児童心理治療専攻(博士課程終了) プレイセラピスト