愛着とはある特定の人物との間で形成された絆のことを言います。これは生後3年間が臨界期(敏感期)だと言われています。
赤ん坊は空腹で泣き、オムツが濡れて泣き、体調が悪いので泣きます。まだ言葉が話せない赤ん坊にとって泣くことは唯一のコミュニケーションの方法でもあるのです。この時、母親が抱っこし、赤ん坊の欲求に反応(オムツを替える、授乳する等)をすることにより、赤ん坊は情緒的にまた身体的に快適を与えてくれる母親に愛着を抱き始めます。
母親との愛着がきちんと形成されると子供は外の世界に興味を持ち始めます。しかし、何かに恐怖や不安を感じた時、子供はすぐ自分の養育者(主に母親)に一番に駆け寄っていきます。これはその人が自分にとって安全基地 であるからです。つまり、子供はその人といると心の安定を取り戻すことができ、恐怖や不安から逃れることができるのです。子供はその安全基地にいつでも戻れるという安心感を経験してから初めて外の世界への冒険を少しずつ試みるのです。