モンテッソーリ 1歳児の教室だより


1歳児 お部屋に入って来るなり、お母様と私のご挨拶をすり抜ける様に、整えられた教具に向かいます。

私がその日用意していたものは、手作りの教具と1歳児の体の動きにあった玩具でした。お子さまは、私に「やってもいい?」と問うような瞳で上目づかいに見たので、ゆっくりとやってみせてから「どうぞ」と手渡しました。それは手作りのおもちゃです。その様子をご覧になられたお父様が、「あ、先生、それはまだ無理かな。」と、仰いました。

私はお父様に笑顔で頷き、そのまま見守らせていただきました。1歳児の手は、握る・ひっぱる から独立した指の動きを盛んに始まっています。そのお子さまは、一度出来ると私に嬉しそうに笑顔を見せ、丁寧に真剣な眼差しで10分程繰り返しました。

お父様、お母様の驚きは、言うまでもありません。その後お教室にくる度、必ずその活動をなさいます。しかし、ご様子を拝見したところ、そろそろこの活動から離れそうです。小さいものへの興味と、自由に指先を動かしたい思いは一過性のものです。その期間はおひとりおひとり異なりますが、必ずどのお子さまも持っています。安全に見守りながら、動くことが本当に大切なのです。


S. S. 先生

About S. S. 先生

元私立s学園幼稚園教諭  AMI モンテッソーリ指導資格  元大手幼児教室主任  現在 モンテッソーリ普及活動に従事