発達心理学の専門家が、もっと楽しい子育てをご提案 | 育児の不安や悩みの原因、対処法を知ることで、親子の笑顔を増やします♪

「こんな子育てで大丈夫かな?」、「なんでうちの子はこうなんだろう」… 子育てにはいつも不安がつきものです。
出産とともに親になるのではありません。子どもの成長とともに親になっていくのです。子育てのための発達心理学では、子育てのどんな悩みにも専門家の観点から不安を解消し,より良い子育てを応援してまいります。



『3年保育 オムツの明暗』 3年保育 トイレット・ラーニング 「オムツ」の明暗 毎年、3年保育受験の最初の授業でお話することがあります。 「お子様は、自己教育力があるので、毎日自らご成長なさいます。お母様はタイミングを見ておお子様の成長の手伝いしてあげてください」。 「子育てひろば」は実際のお教室ではありませんので、ご理解いただくために、会員の皆様に「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」(マンガ モンテッソーリ教育 あべようこ)を贈呈することにいたしました。 ご希望の方は会員サイトからお申込みください。(図書の写真挿入) さて、今回は「オムツの明暗」とい […]
第三話 福澤諭吉の育ち、教育観、『福翁自伝』 諭吉型人間はどの様にして育つのか 『福翁自伝』の中から幼児から 15 歳くらいまでの、子育て教育に関する部分を抜粋します。自然に子どもらしく育っていることが分かります。 a から g のカッコ内が、『福翁自伝』からの抜粋です。ご存知の通り、例年、慶応幼稚舎、慶応義塾横浜初等部受験においては『福翁自伝』を読んで、願書に所感を述べる必要があります。 以下、抜粋 a.「私が少年の時から家にいて、よくしゃべりもし、飛びまわり」 b.「またそのしつけ方は温和と活?とを旨として、たいていのところまでは子供の自由に任せる […]
第二話 ルソー(Jean-Jacques Rousseau)の紹介 子どもの発見 18 世紀のフランスの啓蒙主義思想家で『社会契約論』を著した。 啓蒙主義思想とは、「人間は正しく考える力をもっている」とする考え方で、絶対王政や王権神授説を排除し、フランス革命を導いていく思想的な根拠となりました。 ルソーは教育論として『エミール』を著しました。 教育論として画期的だったのは: ① 教育の目標として「人間の自然性」という概念を持ち込んだ。(自然に帰れ!) ② 「子どもの発見」 当時子どもは単に小さな大人とみなされていました。 *子どもは小さな大人ではない。 […]
より良き保育・子育て・教育を見出すためには、その教育法がどの様な人間を造りだすかを見極めることが必要です。同時に、人類の進化の方向性を探り、教育法と人類の進化が合致しているか確認しなくてはなりません。人類進化の方向性と教育法が合致していれば、その教育法は自然の摂理に沿ったものと言えましょう。 人類の進化は「前頭連合野」の発達によるもので、他の類人と比べ「前頭連合野」の大きさが5倍に発達しました。 進化論的な見方で人類の進化を見てきましょう。 人類はよりよく生きるために、二つの方向性の進化をしました。 ① 計画能力、問題解決能力の向上 ② 社会の一員として […]
3章 レジリエンス (特別コラム) 大人のレジリエンスを高める方法 ~育児と発達心理~ 子供のレジリエンスを高めるために一番大事なのは子供に精神的にもっとも大きい影響を及ぼしている養育者のレジリエンスを高めることです。養育者の言動を見て子供は自然とそれを真似るようになるからです。それでは、大人のレジリエンスを高める方法を3つ簡単に紹介したいと思います。 1.規則正しい運動でストレスを溜め込まないようにしましょう。 週に3回以上、一回30分以上の運動が効果的だと言われています。一度に過度な運動はむしろ害となります。ハーバード大学の精神科の医師であるジョンラ […]
第二話 ルソー(Jean-Jacques Rousseau)の紹介 子どもの発見 18 世紀のフランスの啓蒙主義思想家で『社会契約論』を著した。 啓蒙主義思想とは、「人間は正しく考える力をもっている」とする考え方で、絶対王政や王権神授説を排除し、フランス革命を導いていく思想的な根拠となりました。 ルソーは教育論として『エミール』を著しました。 教育論として画期的だったのは: ① 教育の目標として「人間の自然性」という概念を持ち込んだ。(自然に帰れ!) ② 「子どもの発見」 当時子どもは単に小さな大人とみなされていました。 *子どもは小さな大人ではない。 […]
3章 レジリエンス 2節 レジリエンスを高める育児法 ~育児と発達心理~ 「自分の失敗を笑い、そしてそこより学べ。自分の苦労を笑い草にしつつ、それから勇気をかきあつめよ。困難を笑い飛ばしながら、それに打ち勝て。」これは人気小説「赤毛のアン」に出て来る言葉です。赤毛のアンはレジリエンスの代表的な人物と言われています。彼女は孤児として不幸な子供時代を過ごして、恵まれていない状況にあったのにも関わらず、賢くて愛情あふれるきちんとした女性に育ちます。彼女は緑屋根の家に住んでいる心が温かい老夫婦の養子となることをきっかけに愛情あふれる環境、いい友達関係、近所との […]
この三者を並べて論じることは通常ありませんが、子育て・教育の本質に関して共通点があり、より良き子育てや教育を考える上で有益と思いますので私は敢えて行います。 教育には、大きく分けて、「教え込む」子育て・教育法と、子どもが本来持っている「発達しようとする生命力」を「引き出す(educate)」子育て・教育法があるのです。 「教え込む」子育て・教育法は昔から幅広く実践されていますが、知育偏重であったり、子どもに「きつく」「厳しく」「怖く」接する傾向があります。 一方、ルソーの『エミール』に始まる教育論、福澤諭吉の子育て観、モンテッソーリ教育法の子育て・教育は […]
3章 レジリエンス 1節 レジリエンスとは? ~育児と発達心理~ 「一人の子どもを育てるには、一つの村が必要である。(It takes a village to raise a child.)」これはアフリカのナイジェリアで言い伝われていることわざです。子供一人を育てるのに一つの村全体の大人達の知恵と協力が必要であるという意味です。日本では子供一人を育てるのに必要な教育費(幼稚園から大学まで)は780万円から3000万円と言われています。つまり、子供一人を育てるには社会全体の知恵や協力だけではなく、経済的にも相当な負担がかかるということです。大事な我が子 […]
2章 愛着 3節 セルフエスティームとレジリエンスへの影響 育児と発達心理学講座 一覧 「成功とは失敗がない状態ではなく、困難や試練を克服した状態の事を言う」。筆者が最近読んでいる本の書き出しに書いてある言葉です。この本によると、偉人達は大変な困難や試練を乗り越えて、偉人になったのではなく、むしろ困難や試練にぶつかったため、偉人になったのだと記されています。つまり、困難や試練を経験した時、挫折し諦めるのではなく、自分の能力を信じ続け、努力を惜しまなかったとからさらに成長することができた結果、偉人と呼ばれるようになったわけです。もしかしたら、どんな状況でも […]
2章 愛着 2節 愛着の社会性と情緒発達への影響 育児と発達心理学講座 一覧 「これからはIQよりもEQの時代」 この言葉を一度は耳にした事があると思います。これからの時代は、認知知能(IQ)よりは情緒知能(EQ)の方が大事になると言う意味ですが、確かに、社会との関りを欠かせない人間にとって社会性の根本になる情緒の発達はとても大事であることは間違いありません。実はこの情緒発達と社会性発達に大きな影響を及ぼすと言われている理論があります。乳幼児は養育者との愛着形成の過程で様々な情緒を感じ、またそれによって社会性の発達にも結び付くとの研究結果はたくさんあるの […]
2章 愛着 1節 育児と発達心理学講座 一覧 初めて妊娠した時のこと覚えていますか?初めて目にする超音波写真から我が子を見つけようと必死になってはいませんでしたか?よく探さないと見つからないその小さい点が我が子だと知った時の感動を覚えていますか?しかし、その感動もつかぬ間、迫ってくる出産と育児への不安の嵐が待ち伏せています。そこで、先輩ママ達の経験話に耳を傾け、育児書を読み漁ったお母さんも少なくはない事でしょう。 しかし、残念ながら育児には答えがありません。そして、育児書通りにもいかないのが現実の我が子の育児なのです。しかしながら、どうか不安に思わないで […]
1章 2節 育児と発達心理学講座 一覧 生後1年間は赤ちゃんの運動発達の著しい変化がもっとも多く見られる時期です。 親は我が子の成長を写真や動画にもたくさん残すために常にカメラを手元に置いている時期でもあります。下記の表はこの時期の運動発達について簡単に表したものです。 頭も支える事ができなかった赤ちゃんが立ち始め、歩き出し、走れるようになることに親として大変感動して、胸が一杯になる瞬間だと思います。「いつかな?いつかな?」と早く立って歩くところを動画に残したくて、子供を急かしてしまったりする親もいるかもしれません。でも、決して焦らなくても大丈夫です。ハ […]
1章 1節 育児と発達心理学講座 一覧 0歳から2歳までの育児で、多くの養育者が悩むことの一つが赤ちゃんの睡眠時間です。大人は夜5~7時間ぐらいは途中で目を覚ますことなく寝る事ができますが、赤ちゃんにはまだ夜の感覚はありません。昼夜関係なく起きて泣くのが赤ちゃんなのです。特に新生児は2,3時間ごとに起きて、授乳を求める子もいますので、この時期の親は授乳とオムツ替えそして寝かしつけるのに追われて睡眠不足になりがちです。しかし、この状況がいつまでも続くわけではありません。徐々に夜寝る時間も増えていき、親よりも夜長く寝る時期がやってきます。 赤ちゃんの標準的な […]
書店やネットで目次も見てないのにタイトルだけで心を打たれ、ついつい本を買ったしまった経験はありませんか?筆者は3日前、ある本のタイトルに心を強く打たれ衝動買いをしてしまいました。しかもその本は実は絶版中でしたので、あらゆる中古書店のサイトに入り、目が充血するまで夢中になり見つけ出してその場ですぐ購入しました。筆者の心を奪った本のタイトルは「子は99%母親の努力で完成する。」でした。 もちろん遺伝もありますし、気質というのもありますので、同じような環境で育っても同じようには育ちません。ですけれど、この本のタイトルのように子供は99%母親の努力で完成するのな […]